資格が必要になりつつある看護師長

看護師長になるには、資格を取得する必要があるのかと気になる人もいるでしょう。確かに看護師長として働いている人の中にはいくつもの資格を持っている人もいますが、この資格がないと看護師長になれないという特別な資格はありません。

実際に看護師以外の資格を持っていない人も活躍しているので、資格取得のために勉強せずとも看護師長になれる可能性はあります。しかし最近では、資格がなければ看護師長にキャリアアップできない状況が生まれてきているのです。

年功序列という昔ながらの考え方で看護師長を決めている現場では、看護師以外の資格を求められることはまずありません。しかし、若手でも資格があって優秀だと考えられて初めて看護師長に昇進できる実力主義の欧米的な考え方を採用する現場が増えてきています。

認定看護師や専門看護師のように、専門的な能力が高いことを客観的に示せる資格を持っていると、このようなキャリアアップができる例が増えてきました。特にこの2つの資格は保有者がまだまだ少なく、希少性も高いことから大きな優遇を受けるようになっています。

希少価値が高くて優秀だと客観的にわかる資格を持っていれば、昇進できる材料にもなります。年功序列の考え方を持っている人に対しても、これだけ優れている看護師なのだから適切だと説明できるのです。

管理職への昇進となるため、経営者まで納得できる根拠がないと決まりません。現場を知らない経営者でも資格があると適任だと考えることが多く、希少な資格が役に立つのです。